格言で英語を学ぶ

Fumikaのボーダレスな人生を求めて 英語フレーズ

英語の格言は日本語の格言よりもストレートに心に響く気がします。スティーブ・ジョブスの格言、Stay hungry, stay foolish.のように、英語は言語の性質上、シンプルな構造でストレートな言い回しが多く、日本語にすると気障に聞こえるくらいメッセージ性が強いからかもしれません。今回は私の英語の座右の銘を、英語解説と雑学を交えてご紹介します。英会話の上達において、世界共通の雑学や教養を身につけることは英語の学習と同じくらい重要ですので、自分の好きな格言が見つかったらその背景について調べてみるのもいいかもしれません。

私は大学時代、英米詩の授業が好きでした。多くの日本の大学生のように、学生時代はサークル活動やアルバイトに明け暮れて真面目に授業を受けていなかったのですが、英米詩の授業はA+だったほどです。今回は私が大学生の時に目にしてから今までずっと、人生の座右の銘となっている詩の一部をご紹介します。

“I am the master of my fate 
I am the captain of my soul”

fateは運命という意味なので、自分の運命を決めるマスターは自分であり、自分の魂の指揮官は自分であり他のだれでもない、という意味です。
これは19世紀のイギリスの詩人、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーによって書かれた韻文詩の最後の一部です。2019年は南アフリカのラグビーチームがラグビーワールドカップを制し、大盛り上がりしましたね。その南アフリカのラグビーチームは1995年に自国開催のワールドカップで初めて優勝しています。当時の大統領、ネルソン・マンデラが、アパルトヘイトの影響により国内で白人と黒人の対立があった南アフリカという国をラグビーワールドカップを通してまとめあげる道のりを描いた名作、映画”インビクタス/負けざる者たち”の中にもこの詩が出てきます。インビクタスとはラテン語で「征服されない」「屈服しない」という意味で、ネルソン・マンデラが反アパルトヘイトの活動で国家反逆罪として27年間投獄された際に、それでも屈しないために心の支えとしていた詩です。作者であるヘンリーは骨結核により十代で足を切断しなくてはいけなかったことから運命に屈しない気持ちを詠ったそうです。
私自身は幸いにも大きな病気を患ったこともなく、国家反逆罪で投獄されたこともないのですが、それでも日本社会で生きていると世間の目、時代にそぐわない謎のルール、「常識」という名の古い価値観、出る杭は打たれる風習、などなどに自分のfate(運命)やsoul(魂)を支配されそうになることがあることに、昔は生きにくさを感じていました。しかし、この詩に出会ってからは何か大きな選択をする時は常にこの言葉を思い出すようにしています。そうしたらグッと生きやすくなって、他人が気にならず自分の人生に集中することができるようになりました。この言葉は間違いなく私が人生で最も影響を受けている言葉であり、今後も私の座右の銘であり続けると思うので、このコーナーの一番最初にご紹介する英語としてふさわしいと思い、今回書くことにしました。Globaliホームページの講師一覧に、講師陣が好きな英語も紹介しているので是非覗いてみてくださいね!

せっかくなので詩の全文を載せておきます。
余談ですが、韻文詩なので隔行ごとに文末で韻を踏んでいます。ネイティブの友人と話しているとRhyme(韻)を踏んで冗談を言ったり、Rhymeを踏んだ単語を順番に言っていくゲームをしたりすることがあります。まぁ、それは少し難易度が高いですが、そんなことができるようになったらかっこいいですよね。

“ Out of the night that covers me,
Black as the pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.
無惨な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても決して屈服はしない

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds and shall find me unafraid.
激しい怒りと涙の彼方に
恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate,
I am the captain of my soul.
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ ”

では、See you next time!

このブログコーナーではGlobaliスタッフのFumikaが海外での生活で感じたことや、英語学習のTIPS、使える英語などを連載していきます。
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Fumika
小学生の時にハリーポッターを見て、漠然とイギリスや海外に興味を持ったことをきっかけに英語の授業が好きになり、大学では英文学と言語学を履修。大学生の時に、今まで英語は読み書きの勉強しかしてこなかったため話すことができないことに気付き”話す”練習を独学で始め英会話を習得。大学卒業後に就職した日本企業に勤務中、日本社会に閉塞感や生きづらさ、諸外国への遅れを感じ、残りの人生を海外を拠点に生きることを決める。その後、転職しカンボジア、タイで働き、そこで出会った様々な国の友人から大きな影響を受け、価値観やマインドセットが変わる。現在は、一時的に日本に戻り大手外資系企業で働く。日本企業とは全く違う自由な労働環境や、海外ドラマのようなオフィスや同僚の雰囲気に驚きつつ、昔と同じ日本での生活も、自分が変わることで周りの環境も変わることに気付き、英語力やグローバル社会で生き抜く力を養うことが人生を大きく変えられることを実感。それと同時に、かつての自分のように現状に生きづらさを感じているすべての人に、海外へ目を向けることで視野や選択肢が広がることを伝え、それぞれがハッピーで生きやすい人生を手に入れて欲しいと感じ、Globaliの運営に携わっている。現在の目標はGlobaliでたくさんの人の人生を変えることと、ヨーロッパで自分に合う国を見つけて移住すること。
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